ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

空の空、空の空なる哉、都て空なり。と、我が脳内のストレングス・ファインダー内省さんが、いい声で言った。

年度末の人事は、殺伐としている。そのなかで唐突に、脳内の内省が声をだした。内省さんは、賢者なので、朗々とした美声である。こういう意味である。「虚無の虚無、虚無の虚無なる哉、すべて虚無なり」 共感性さんが、あわてる。「やばくない?だいじょうぶ…

人事的日常――変な時期の採用は、ブラックに思われないか心配する。からの、死亡退職。

*変な時期に採用する話(1月に4月採用)。 同僚 「この時期に、この募集人数、ブラックに見えませんかね」上司 「業務拡大のため、とか、つけとく?」わたし「改組のため、いっしょに改革をしてくれるひと募集!」同僚 「やばさがにじみでてる」みんな「は…

採用側はコロナ期に履歴書をどうしているか:土器に彩色してる。

うちは電子化がとても遅れている。感覚でいうと、鎌倉時代である。やっと二毛作をはじめた。牛馬でたがやすことも覚えた。だよねー、人力つらいよね!しかし飢饉がおきるともう、新仏教つくるしかできない。イエス!おどり念仏!履歴書、約100枚を、面接…

新任採用担当が、就活の謎の伝承を検証する。その1。

新任人事の忘備録、就活のなぞの伝承をあらいながす。 就活のときに、学生のあいだではやった流言を、ふいに思い出しては、つっこみたくなったので、フレッシュなうちに書きこみたいと思います。

朱いろの小袖から、まっしろな手首がのぞいている。

手がみえる。朱いろの小袖から、まっしろな手首がのぞいている。手は、本をならびかえている。島田に結いあげた髪がみどりに光り、眉じりがきりりとあがっている。本棚のまえに、女が立っている。二本のはずなのに、あんまり忙しげに手が動くから、千手観音…

新時代にいきる女性たちへ。

みどりの黒板いっぱいに、まるっこい字で、先生が書いている。その日が、4月のはじめての授業だった。中学2年生相手に、先生は好きなことばを書いている。20代後半くらいにみえた。よく通る声の、華奢な国語教師だった。黒いショートカットに、くっきり…

ちゃいろい、かたまり。

ちゃいろいかたまりがあります。くたびれた、ちゃいろい毛皮です。みなさんごぞんじの、犬です。よごれてません。これがいつもです。もそもそしてます。犬は、いつもイケメンではありません。あんしんしてください。 (愛犬ホームズ著『アート、それは犬』よ…

風のとおりみち

風がね、ふいてます。犬もね、きもちいいです。人間もね、きもちよくなるといいです。犬は、いつもいっしょです。 (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

あたたかなまなざし、とうめいな冷厳さ、ひとしずくの狂おしい哀惜

ところで、この思想家、ものすごく好きです。 この方の、『逝きし世の面影』。文面からただよいでる、人間へのあたたかなまなざし、とうめいな冷厳さ、ひとしずくの狂おしい哀惜。1行読むたびに、胸がつまって、ひと息おきたくなる。ミネラルウォーターを流…

さんぽきらいの理由

犬がさんぽを好きじゃないのは、「せまい世界のなかにこもっているほうが安心だから」「自分の序列がさがってしまうから」「自分に自信がないから」だからだそうです。むつかしいです。悪口いわれてます。犬のこの無垢な顔を、みてください。 (愛犬ホームズ…

慈しみ深きノートルダムの炎上

燃えあがるノートルダム寺院をかこった市民たちが、アヴェ・マリアを歌っているというニュースを聞いたとき、ぞくりとした。あまりに絵画的だった。伝統的といってもいい。中世ヨーロッパのできごとかと思った。 ノートル=ダムとは、わたしたちのマダム、す…

カザフの英雄は、無選別に旅立った。

カザフの英雄が世を去った。ちょうど一年前。デニス・テン。世界的なフィギュアスケーター、享年25才。車のミラーをぬすむという、ちゃちな犯罪者に刺された。犯罪者にとっては、ミラーがあればよかったのだ。デニス・テンであることを、おそらく知らなか…

しゃれこうべに誓う

信長は残虐なのかという問いは、思考のたねにものすごくよくて、たまに考える。信長がこれはと認めていた縁戚に、挙兵される姉川の戦い。浅井は特別だったのだ。世が世ならば、名君とたたえられただろう。家柄もよければ、賢政をする才もあり、民を思うここ…

きびだんご

犬といっしょに、旅にでましょう。犬もいっしょに、ついていきます。犬はね、犬はね、人間といっしょです。おともします。今に生きてます。でもあしたも、おともします。 (愛犬ホームズ著『それが犬の生きる道』より)

人生名シーン回想モード

風邪をひいているので、さしいれにオロナミンCをもらった。あたまが煮沸されていて、オフィスワーカー系の海外ドラマかと思った。 ハーーイ!なあに、あなた朝から、この世のおわりみたいな顔してるの!(指先でつまんだオロナミンCを置く)あいかわらず、つ…

なでなでなでなで

犬の眼をみてください。こころがきれいなひとの眼です。たとえ、おなかなでなでの態勢であっても。そしてこの眼は、かなしみも知っています。なでなでは、ときに、かなえられません。 (愛犬ホームズ著『犬よ、声低く真実を語れ』より)

まぶたの裏に、夏の特別がある。風の古民家うえみなみレポ。

ふりあおいだ、入道雲。リボンひらめく、麦わらぼうし。そでの丸いワンピース。しずむ夕陽をながめたテトラポッド。神妙に手をつないだ、かえり道。日焼けなんて、どうでもよかった。花火なんて、なくてよかった。 金粉を散らしたようにはじける、早暁の小川…

毛皮とまるがりと夏

犬は、毛皮をきています。さむいところの生きものです。肉球からしか、汗がでません。舌をだすしかありません。 人間がじっとみています。「暑い?」しきりに、きいてきます。「もうちょっと刈ろうか?」犬は、ことばが話せません。こうやって犬は、ぶざまな…

ティッシュとはみがき

このふわふわは、はみがきされる予感です。はぐきをむきだしにされます。はみがきは不快です。空気をだして、「しーしー」と、威嚇します。人間は気にしません。人間は、犬が、がぶりとやれることを、わすれています。犬は、犬は、つよいのです。でも、がぶ…

犬は高貴

ふせた、まぶた。きらめくクリームのうぶげ。ふさふさの長いしっぽ。犬の高貴を、ここにごひろうします。どうでしょうか。 (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

グッドニュース

あのねあのね、そこのご主人。犬ね犬ね、いいことあったの。つまんないこというだろうって?犬もそうおもいます!あ、まって、ご主人…… (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)

さとり世代

犬は知っています。人間のごはん、もらえないことを。犬はわかってます。暑いときは暑いです。さむいときはさむいです。でも、犬は、おちてる柿をもらえます。おちてるやさいも、もらえます。人間のミルクをちょっとでもなめたら、ぜんぶもらえます。いやが…

謎は謎のままで

謎は謎のままで、ずっとずっと魅力的だった。 切り裂きジャックが判明したと、メディア記事がでていた。(ただし信憑性は不明) ときは、19世紀、蒸気と石炭のロンドン。既存の富はかたむき、あらたに成金があふれ、クジャクのように社交界になだれこんで…

さんぽ拒否

さんぽにつれていかれると、ずりずりします。犬はふんばります。そっちにはいきません。人間はあきらめます。ひきかえします。家で人間が心配そうにいいます。「ほむちゃん足が痛いんかなあ。暑いのかなあ」「だから帰り道だけ、一生懸命あるくのかな」 人間…

犬の池について

犬の池があります。犬の庭にある、犬の池です。巡回のさいには、犬は、池をのぞきこみます。池があれば、みるのです。水があれば、のぞくのです。おなじもので、いいのです。なにがみえても、いいのです。 (愛犬ホームズ著『犬と四季』より) ▲柿はもうなっ…

にっこり

かぜふいてますね。きもちいいです。犬、いっぱいあるきました。ゆっくりしてます。人間もゆっくりするといいです。にっこり、ゆっくり、にっこりです。(愛犬ホームズ著『犬と四季』より)

もしかして:

おにくですか?犬ね、ここにいますよ。気づいてるかな、とおもったんです。犬、ちいさいから、そういうこともあるとおもって。犬ね、およばれしたら、ちゃんといく子です。犬ね、犬ね、いそいでないですよ。 (愛犬ホームズ著『食卓と犬』より)

こんじきのちいさき犬のかたち

をしているものは、愛です。犬とは、愛なのです。犬は人間をかわいがっています。人間も犬をかわいがりましょう。それが愛というものです。 (愛犬ホームズ著『それが犬の生きる道』より)

みてる

犬が、すわりこんで動かないから、人間がいいました。「なにかあるの」このひかる道のさきには、きぼうとか、あしたとか、あるとおもいます。人間とか、人間とか、とおっていきます。犬はずっとみてるのです。人間はすぐ、理由をしりたがります。みてるから…

ボロの共演

犬は寝ます、ティッシュといっしょに。まるがりになりそこねた犬は、くしゃくしゃのティッシュといっしょです。人間はいいます。「よりいっそう、襤褸い」犬のせいじゃないです。 (愛犬ホームズ著『犬のもたらす薔薇色の日々』より)