ふみのや ときわ堂

季感と哀歓、歴史と名残りの雑記帳

指令性のものがたり

将は、立たねばならない。
立って、指揮せねばいけない。
ひと声、あげなければいけない。


まよわず、挙手した。
手が、おのずから、あがった。
反射神経といってもいい。
自分がする。
誰かがする、それまで待つ、などとは、考えない。
気づけば、一歩、踏みこんでいる。
有事は得意だ。ひるまない。
ひるんでなんか、やらない。
たやすく波にのれる。のれる自信がある。

 

だまって、腕をくむ。
目を瞑って、耳だけをかたむけている。
ためいきをつく。目線をさまよわせる。
それだけで威圧できる。
場をコントロールできる。
まわりに、顔色を読まれているのがわかる。
存在しているだけで、意識させる。
キャスティング・ボートを握っている。
自分の一票で、議決を左右させる。


わかってはいるけれど、ときには、劇薬にうつるらしい。
だって、だれかが、指揮しないといけない。
だれもいわないから、自分が口火を切っただけだ。
いてもたっても、いられなかったのだ。

なのに、どうして、だれもいなくなっているのだろう。
どうしてみんな、引いてしまったのだろう。
だれかが打破しないと、いけなかったはずじゃないか。
みんな、口々に、いっていたのに。
そんなに訴えるなら、さっさとやればいいと、思ったのに。
どうして、だれも、ついてきていないんだ。
蜘蛛の子を散らすように、いなくなってしまったんだ。
立ちあがって、小石を投げた。
波紋がひろがり、無人になった。


そこじゃないと、ひとはいう。
小石の投げ方が、過激すぎるのだと。
核心をつくのなら、それなりの手数を要するのだと。


指令性は、首をかしげる。
核心をつらぬくのが肝要なのだ。
まわりをぐるぐるまわっているから、核心をつけないのに。
つけばついたで、火の手があがる。
炎は、地を焼き、天を焦がし、指令性をも飲みこむ。


それでも、指令性は立ちあがる。
厩舎に走り、馬の轡をほどく。
先陣をかける。
単騎でかける。
ふりかえると、もう一騎。
ともにいこう。
風雲急を告ぐこの時代は、指令性を呼んでいる。

 

・指令性・個別化・戦略性・競争性・自己確信をトップ5にお持ちの方にお会いしたことがあります。英傑。まぎれもない英傑。ナポレオン戦争時点よりまえに生まれたら、英雄として歴史に名を遺しているはず。

 

ストレングス・ファインダー 影響力資質
活発性 競争性 コミュニケーション 最上志向 自我 自己確信 社交性 指令性

 

▼このひとしか、思い浮かばない。

Napoleon